先生の接骨院ではどんな問診票を使っていますか?
自作の先生もいるでしょうし、ひな形を使っている先生もいると思います。最近はネット上に公開されている無料の問診票もあるのでダウンロードして使っている方も多いと思います。
もしダウンロードしてそのまま使っていたら先生の院に合っていないかもしれないので必ずよく考えてアレンジすることをおすすめします。
先生の院に合った問診票を作って単価アップを目指しましょう!
Contents
問診票の項目の意味を考える
問診票を作り替える前に、今使っている問診票をながめてください。
- 名前
- フリガナ
- 生年月日
- 電話番号
- 住所
- 人体図
- 負傷原因記入欄
ほかにもいろいろ記入する項目があるかもしれませんが、これらの項目の意味を考えたことがありますか?
名前や住所は単なる情報として必要なので必須ですが、もし今これらの単なる情報しか患者さんに聞いていなかったとしたら単価アップがスムーズにいきません。
また痛い場所や調子の悪いところを人体図に◯を打ってもらうことがほとんどだと思いますが、これも単なる状況の把握です。
もし純粋なケガで普通に施術すればいいと先生も患者さんも考えているなら問題ないですが、自費移行や単価アップを目指しているなら問題です。ただ情報と状況の把握をしただけでは不十分です。
問診票を緩衝材として考える
現在の問診票の項目の中に単価を上げれる可能性のある項目、自費施術をやっていることを知ってもらう項目はありますか?
施術中や問診が始まってから自費施術を急にすすめると患者さんは心の準備ができていません。患者さんは今の苦しい状態を変えて欲しいと考えているので先生にすすめられるがまま流れで自費施術を受けてくれるかもしれません。
しかし患者さんは頭の中でこう考えているかもしれません。
「えー、そんな話聞いてないよ」
「高いのすすめてきたな」
患者さんの中には自分の意志を他人に伝えることやものを断ることが苦手な方がいます。
また先生の中にもそういった患者さんに対して「いきなり自費施術をすすめるのはどうかな」と考えている先生もいると思います。
逆に「良くなるなんでもやってくれ!」と考えている患者さんもいるかもしれませんが、問診や施術の前に問診票を緩衝材として使うことで「いきなり感」を薄めることもできます。
問診票は患者と先生のマッチングツール
初診の患者さんは院や先生のことを知りませんし、先生は初めて来た患者さんが何を望んでいるのかわかりません。
そのため問診票は患者さんと先生お互いを知るためのマッチングツールと考えていいでしょう。
あらかじめ自費施術について問診票に記載しておくことで、自費施術に対する心理的ハードルを下げておくことができます。
問診票で自費施術もやっていることがあらかじめわかっていれば、問診のときに自費施術を勧められても
「問診票にも書いてあったし先生が必要だと思ってすすめてくれているのだな」
と患者さんは思ってくれます。先生としても事前にアナウンスしてあることなので自費施術をすすめる際もスムーズにおすすめできると思います。
問診票は、
- 患者さんの情報
- 患者さんの状況
- 患者さんの希望
をくみ取ると共に、
- 先生のできること
- 先生のやってあげたいこと
を初期段階でアナウンスできる重要なステップであることを確認して、項目に意味を持たせなければなりません。
リストを取って今後アプローチしようと考えているのなら電話番号と住所だけでなくメールアドレスを記入してもらってもいいでしょう。
メールやハガキによるお知らせなどのアプローチを望んでいない患者さんもいるので(要・不要)の選択肢もあると親切です。
患者さんが「なにをしてほしいか」を知る
患者さんがなにを望んでいるか知りたい場合は、問診票に盛り込んで最初に聞いてしまうとその後の案内がとても楽です。
以下の中であてはまるものを◯で囲んでください。(複数可)
- ケガの治療をしたい
- 痛みや不調の改善をしたい
- からだのメンテナンスをしたい
- 痩せたい
- 筋肉をつけたい
- バランスの良い体を手に入れたい
- 小顔になりたい
- 薄毛を改善させたい
患者さんに提供して喜んでもらえる可能性のある選択肢だけを記載しましょう。過度に期待させるような書き方や自信のない施術は書かないほうが無難です。
上記は例ですが先生の推している施術やこれから自費で売っていきたいサービスを記載しておくことで患者さんの目に留まります。
「僕はこんなことをやっているんですよ」
と知ってもらう絶好のチャンスです。例え掲示板や壁にチラシが貼ってあっても人間は自分が興味のあるものしか目に留まりませんので、一目見て「自分と関係ない」と思えばスルーしてしまいます。
初めて行った治療院で一番最初に自分の状態を伝えるのが問診票なのですから記載しておけば案外しっかり読んでもらえます。
主症状以外も聞いて拾う
また症状を羅列することで患者さんの状況を把握しながら自費施術を提案できる可能性が広がります。
以下の中からあてはまるものを◯で囲んでください。
頭痛・目の疲れ・花粉症・鼻炎・アレルギー・耳鳴り・肌荒れ・食欲がない・肩こり・腰痛・手足のシビレ・むくみ・疲れ・不眠・高血圧・心疾患・脳疾患
主症状以外にも自覚している症状に◯をつけてもらうことで患者さん自身が現状把握できるので「しっかり治そう」という決意を持ってもらうためにも有効です。
もちろん「そんな欄は必要ない!問診で聞く!」という先生には必要ありません。ただ一人の患者さんの状況を何から何まで全て問診で聞くことはできません。
先生から一言一言聞くのも効率がよくないし、患者さんはその時頭に浮かんだことしか声に出しませんので、問診票であらかじめ選んでもらうと効率的です。
もし患者さんが主症状以外にも気にしていることがあれば、貢献できる可能性を伝えた上で自費施術もやっていることを教えてあげてください。
治療院の問診票は先生用にカスタマイズ
これらの施策は需要を掘り起こすという見方もできるため、先生によっては「そこまでする?」と考えてしまう方もいるかもしれません。
しかし
「需要=問題」
「供給=解決の手立て」
でもあるのでお客様から依頼されれば断る理由はありません。
解決の手立てがあることを知ってもらうためにも問診票は意味のある項目をつくりましょう。無料でダウンロードできる問診票は先生用にカスタマイズされたものではありません。
一般的で誰でも使えるような作りになっていることがほとんどですから、もし自費施術や単価アップメニューがあるのならそれらを盛り込んだ問診票に作り替えることをおすすめします。
患者さんが自身のことを説明しやすくて、先生がもっと患者さんに貢献できるように問診票をアレンジまたはカスタマイズして使ってみてくださいね!
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