同級生とご飯を食べにいったら「後輩が数年前に開業したときの目標は達成されたのだろうか」という話になりました。
たぶん無理。
後輩が心配なおじさん二人
仲のいい同業の友だちがいます。もう20年以上の付き合いです。腐れ縁です。
接骨院の専門学校も一緒、地元も一緒。今でもよくご飯に行きます。
今週もその友だちと食事に行ったのですが、料理屋さんはガラガラでした。
料理を注文して待っていると友だちが、
「Yくん大丈夫かな、バリバリ保険でやってるっぽいよ。心配だよね。」
Yくんは僕らの後輩。
学生時代に専門学校で会ったきりなので顔見知り程度ですが、数年前に同じ地域で開業した後輩です。
僕はYくんが開業した時に内覧会に行けなかったのでYくんとは卒業以来会っていないのですが、友だちは内覧会に行ったからこそ心配していました。
「保険だけの接骨院」のビジネスモデルは骨董品
「なにがそんなに心配なの?」
と聞くと、
「内覧会のときに1日50人が当面の目標って言ってたんだよ。開業して2年くらい経って様子を聞いた時にやっと10人になったって言ってた。コロナで学生の部活が減ったからケガは来ないだろうし、高齢者も外出を控えてるから相当キツイと思うよ。」
うん、そりゃきつい。まずビジネスモデルが終わってる。
今からやるには古すぎる。骨董品以下です。
友だちはさらに続けます。
「開業したときに店舗併用住宅を新築して、物療機器ガンガン入れてた。土地も買ったのなら7~8000万は下らないと思う。サラッと計算したらそれくらいになる。普通に考えたら返せない。」
考えただけでも恐ろしいです。
「あいつほんとに1日50人達成できてるのかな、、、。」
いやいや、絶対できてないでしょ。
先生一人で一日50人、無理です。
集客できたとしてもどうやって施術するの?
そもそもそんなんで良くなるの?
1日50人患者さんを集めるのは至難の業です。
都会ならできるかもしれませんが、僕らの地域は車社会バンザイの田舎です。
よほど腕に自信があるか、もしくは世間知らずでないと「1日50人」とは言いません。
いや、冗談で言ったってこともあるか。
もしくは学校やスポーツクラブと契約しているか。
狂気のお会計、60円の世界。
友だちによればYくんは自費施術は一切やっていないとのことで保険一本勝負らしいです。
しかも本来の窓口料金しかもらっていないらしいです。
考えただけでも恐ろしくなります。このご時世に保険のみで勝負するなんて。
僕も昔は保険の窓口料金を維持するのは正義だと思っていた時期がありました。
今考えれば狂気です。さっさと切り替えて良かったです。
高齢者1傷の窓口負担60円。2傷は120円。(1割負担の場合)
狂気の沙汰です。
保険だけの接骨院はヤバいです。
今となっては絶対に近寄りたくはありません。
立ち入り禁止区域だと思います。
自費で施術しているほうが100倍以上健全です。
そんなやばい世界で勝負しようと新築開業したYくん。
心配だけどそのまま行ったら奥さんと子どもがかわいそうです。
新築の頭金を出したであろう親もかわいそうです。
きっと自費移行しようだなんて思わないんだろうな。
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