「保険中心の接骨院だから自費移行が難しい」
なんて嘆いている接骨院の先生、それは自費メニューがないからです。
いきなり保険治療をやめなくてもいい
「自費移行したいけど急にはできないんだよね」
ですよね。わかります。その通りです。
自費移行した先生の話を聞いたり見たりしていると、
「うわぁ、俺には絶対無理。絶対できない。患者さん来なくなる。」
と思ってしまうのも無理はありません。もし先生が保険中心の接骨院をやっていたり単価が安かったら自費移行や単価アップは相当大変だと思うはずです。
たしかに僕も、僕の周りの自費移行に成功した先生もはじめからうまく行ったわけではありません。
でも、自費移行や単価アップに成功した先生はいきなり価格を上げたり急に保険をやめた先生ばかりではありません。
はじめは保険の患者さんはそのまま継続、というか放置していつも通り施術して徐々に自費比率を増やしていけばいいのです。
いきなり移行しなくていいのです。いきなり保険をやめなくてもいいのです。
自費メニューを作る
最初は保険施術でやっている以外のメニューを作ってみてください。
保険で施術している患者さんは急性のはず、ですよね?でしたらガッツリ慢性の方向けの新しいメニューを作ってみましょう。
保険の患者さんにはやってあげない特別なメニューです。
もし「そんなのできないよ!」ということでしたら新たな知識や技術を取り入れてください。勉強会やセミナーに行ってください。最初は習った手順をまるパクリでも構いません。
後々のことを考えると慢性の方向けや美容系などの簡単にメンテナンス通院を促せるメニューがおすすめです。
「そんなの患者さんの負担が増えるだけじゃないか!通わせて儲けようというのか!」
と、お考えの先生はその時点で自費移行に向いていませんから自費移行はやめておきましょう。
メンテナンスにはメンテナンスの意味があります。必要としている患者さんが必ずいます。ここを否定するようだと自費移行も単価アップもできません。
患者さんが満足する。結果的に先生も儲かる。両立できることです。
「儲ける」ではなくて「儲かる」 です。患者さんに価値を提供するから結果的に「儲かる」のです。
整体と「かぶってしまう」心配は無用
慢性やメンテナンスを肯定できても「整体院とやることがかぶってしまうのではないか」と心配される先生がいますが心配無用です。
むしろそのほうがいいです。
患者さんは接骨院と整体の見分けがついていません。
それに患者さんは接骨院を探しているわけでも、整体院を探しているわけでもありません。
患者さんは自分の症状を解決できそうな、自分にぴったりの先生を探しているのです。
ですから接骨院としてのプライドを維持するよりも、自分がどんな患者さんに役に立てるかを考えるほうが優先です。
接骨院をやりたくて接骨院をやっているわけではなくて、誰かの役に立ちたくて接骨院をやっているんですよね?
僕には尊敬する師匠と呼べる人が二人いますが一人は整体の先生で、もう一人は整体出身の作家の先生です。僕は接骨院という店舗を構えていますが整体の先生が大好きだし尊敬しています。
整体の先生でも接骨院の先生でも患者さんの役に立ちたいという想いは同じです。先生の個性やバックボーンがひとりひとり違いますから、やることがかぶっても提供できるモノやコトに先生の色が出ます。
かぶる心配はありません。患者さんに有益な施術を提供するだけです。
自費メニューがあることを周知する
自費メニューが完成したら次は周知です。院内、ホームページ等で宣伝しましょう。
ホームページについては淡々と(以前からやってました的な感じで)メニューについての説明と価格を記載してください。
既存患者さんに周知するのがはばかられる、という先生は掲示板や張り紙でサラッとお知らせしてみてください。既存の患者さんの中にも「これ受けてみようかしら」という方がいるかもわかりません。
既存患者さん全体に新しいメニューをお知らせしたい!という先生はチラシを作って皆さんに配布しましょう。
保険中心でやっている先生はなんとなく既存の患者さんに遠慮があると思います。僕にも経験があります。値上げや新メニューを作ったとき、
「商売がうまくなってきたね。」
「色気づいてきたね。」
「高くなったね。」
などと何人かの患者さんに言われました。
でも大丈夫です。
単価を上げれば上げるほど値段についてうるさく言われなくなります。患者さんの質が良くなります。これはほんとです。マジです。
メンテナンスを促す
新メニューを受けてくれる患者さんが増えてきたらメンテナンスを促しましょう。
メンテナンスを継続して受けるメリットは説明しないとわかってもらえません。
安い料金であればなにも説明しなくても離脱しませんが、単価が上がると離脱が増えます。きめ細やかに対応したり施術を受ける意味やメリットを説明することで患者さんをケアすることで、患者さんに納得してもらう必要があります。
施術を受ける意味やメリットに嘘やハッタリがあってはいけません。患者さんの疑問に答えて納得して利用してもらえるように説明しましょう。
メンテナンスで継続して利用してくれる患者さんが増えてくると新規集客のストレスがだんだん減ってきます。
一度ファン化した患者さんはよほどのことがない限り離脱しませんし、一旦離れてもまたなにかあったら戻ってきてくれます。
保険でしか施術をしたことがない先生にとっては難しく感じるかもしれませんが、自費メニューでメンテナンス通院してくれる患者さんがいないと自費移行は難航します。
今回はまったく自費のメニューがないけど自費移行したい先生向けにおおまかですが流れを書いてみました。参考になれば幸いです。
先生の良きスタートラインになりますように!
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