接骨院をやっていると仕事の中でやりたくないことが少なからず出てきませんか?やりたくないけど仕方がないからやっているという先生も多いと思います。
自費移行を成功させるために「やりたくないことリスト」を作ることはなかなか使える一手です。
やりたくないことを明確にすると、やりたいことにフォーカスできるようになるのでオススメです。
Contents
やりたくないことを書きだそう
「はい?やりたくないこと?」
と思われたかもしれませんがとりあえず紙とペンを用意してください。
これから自費移行しようというのに、やりたくないことを延々続けながら頑張るのは苦痛です。
まずはやりたくないことを明確にして、自分のやりやすい環境を作る準備をしましょう。
ではまず先生のやりたくないことや受付したくない患者さんを書きなぐってください(笑)
そんなこと言われても、という先生のために例を書きますね。
- 安い施術はしたくない
- 苦手な症状はやりたくない
- いい加減な施術はしたくない
- 文句をいう患者の相手はしたくない
- 時間にルーズな患者は嫌だ
- 価格について言及する患者は嫌だ
- 患者のいいなりになりたくない
例えばでいくつか挙げましたが、僕のこと嫌いになりましたか?これだけ読むと完全に嫌な奴ですね(*_*)
これをそのまま患者さんに伝えたら誰も来なくなるのでそのまま伝えるのはやめてくださいね!
やりたくないことは決定しましたか?「一つもないなぁ」という先生はいないと思いますが、できる限り絞り出してください。
やりたくないことリストに挙がったとしても「じゃあ書いたこと全部やめて」なんて言いませんので安心して全部出し切ってください。この時点ではいくつ書いてもらっても問題ありません。
同じようなものをまとめる
「やりたくないことリスト」ができあがったらリストの中で同じようなものをまとめましょう。
上の例の中でまとめてみると、
- 安い施術はしたくない
- 価格について言及する患者は嫌だ
この二つは性質が似ていますね。
- 文句をいう患者の相手はしたくない
- 患者のいいなりになりたくない
これも似ています。さらに
- 苦手な症状はやりたくない
- いい加減な施術はしたくない
これらも得意な症状に対してしっかり対応したいという観点から見れば同類と言っていいでしょう。
このように書きだしたものを分類することで自分がなにがしたくないか、今までの業務でなにがストレスだったかはっきりしてきます。
もちろん自分が何がやりたくなかったかを確認することですっきりはしますから、これでリストを破いて終了でも構いませんが、
これだけ絞り出して考えてほしいのは、
「その嫌な事、一生我慢する?」
ということです。
我慢してこれまで通りやっていくというならそれはそれでいいと思います。
しかしあなたが我慢して仕事することを誰が望むでしょうか。
せっかく好きで就いた仕事なのだからストレスなく思い通りにやればいいのです。
価値を提供するという観点を持って業務をスムーズに
自分が世間や患者さんに合せるのはそこそこにして(ある程度は大切ですが)、自分に合う患者さんを集めて価値を提供すればいいのです。
もしすぐにできなければ少しずつ前進すればいいと思います。
「やりたくないことリスト」の分類が終わり、自分がやりたくないことがわかったら、分類されたリストをどう生かすかを考えます。
リストにあげたものはやりたくないことなのですから、この世の中から消えてなくなってしまったらうれしいですよね?
もし、やりたくないことをやめれたらもっとスムーズに業務が進むと思いませんか?
その通りです。やりたくないことをやめたらスムーズになります。強制的に。
だってもうやるしかなくなっちゃうんだから!(笑)
伝え方の例
あなたがやりたくないことを「やりたくない!」と患者さんに言ってもなにも起こりませんが、言い方を考えて伝えれば徐々に浸透していきます。
例①マッサージをやめたい場合
上記で
- 文句をいう患者の相手はしたくない
- 患者のいいなりになりたくない
というのを例にあげましたが、マッサージを主体とする治療院から脱却したければ、
当院では力強く押したり揉んだりする施術法を採用していません。そのため「もっと強く揉んでほしい」というリクエストにはお答えいたしかねますのであらかじめご了承ください。
と初診時にアナウンスできれば何の問題もありません。
例②長い施術時間をやめたい場合
また施術時間が長いのが嫌ならば、
当院で提供する施術は時間が長ければ良いという施術法ではありません。患者様のそのときのお体の状態に合わせて最適な施術をいたしますので「もっと長くやってほしい」というリクエストにはお応えいたしかねますのでご了承ください。
と、お伝えしておけば問題ないでしょう。
※もちろん技術面のレベルアップがある程度できて自費施術として料金をいただける状態になってから行いましょう。
マッサージしかできないのにマッサージをやめたら他にやることがなくなっちゃいます(*_*)
例③強みを生かしたい場合
もう一つ例を作っておきましょう。
- 苦手な症状はやりたくない
- いい加減な施術はしたくない
これらの場合ですと、
当院がもっとも得意とする施術は肩関節に対する施術です。肩のことなら他の接骨院や整体院には絶対に負けない自信があります。
レントゲンを撮って湿布をもらうだけの病院のやり方には納得できません。私の患者様にはあのようなやり方でなく説明をふくめご本人様にも納得いただけるよう努めさせていただきます。
なんか肩に詳しそうですよね。
患者さんにしてみれば「とても肩に情熱を注いでる先生なんだな、任せてみようかな」と思ってもらえます。
※すみません。わたくしスナオは肩が苦手なのでよくわかりませんが、得意な(もしくは伸ばしたい)施術で言い回しをアレンジしてみてくださいね。
できないことを無理やり表明しちゃダメですよ!(*_*)
いつ伝えれば一番伝わるか
では、これらあなたのやりたくないことはどのタイミングで患者さんにアナウンスしたらいいでしょうか。
おすすめは初回の来院時です。
問診票に記入してもらうのと同じタイミングでこれらのことや施術方針などとあわせて伝えるのがベストです。
患者さんが二回目、三回目と慣れてくるとなかなか読んでくれなかったり覚えてくれていなかったりしますので、最もインパクトのある初回がいいでしょう。
問診票に併せて、「施術方針ならびに当院のご利用について」と添えておけば大抵の方が読んでくださいます。
僕の場合は「表:問診票」「裏:施術方針」のように一枚の紙にまとめてお渡しして、「こちら(裏)をお読みいただいてから問診票にご記入ください」と患者さんに伝えています。
「施術方針」にやりたくないこともサラッとまとめて書いてあるので、患者さんには院のルールをここで確認してもらっています。
僕はホームページにも「遅刻やめて」「無断キャンセルやめて」的なことを軽く記載していますが、全ての方がホームページをしっかり読んでいるわけではありません。
ですので来院時にこちらが用意したものを読んでもらうほうが確実です。
やりたいことの中にやりたくないことが含まれていることはよくあることです。
日々の業務の中に幾度となく出てくるやりたくないことをうまくマネジメントすることで自費移行や単価アップをストレスなく目指しましょう。
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