接骨院は資格的にはケガや外傷を扱う専門家です。
だけど患者さんはケガの人ばかりではありません。
「よく原因がわからない」という人のがむしろ多いです。だからもう外傷をほぼやめました。接骨院としてありなのかどうか、、、。
慢性率8割の接骨院
僕のところは慢性が8~9割くらいです。
ほぼ慢性です。ここまでくるともう慢性専門です。
ホームページ上でも慢性症状の患者さんの利用が多いことをアナウンスしていますし、自分の得意科目であることをアピールしています。
もちろん慢性の患者さんは保険が使えません。接骨院で保険が使えるのはケガや外傷に限られていることを患者さんには初回来院時に説明します。
保険が使えないことを説明すると、
「え!接骨院って保険使えないの?」とか
「はい、わかってます」とか
いろいろな返事をいただきます。業界全体的に一般の方への周知が足りていないんだな、と思うことがよくあります。
そりゃあ各種保険取り扱いだなんて書いてあるから使えると思うのも当然ですよね。接骨院で保険証を使えるのは限定的であることを団体や業界がもっとアナウンスするべきです。
まあでもね、しないですよね。いいっす、僕は自分で一人一人に説明しますんで。
慢性やっていいのかな、という意味のない悩み
ご存知の通り急性症状にしか保険が適用されません。
この保険の扱いのイメージのせいで、「接骨院は急性のケガを扱う場所」とラベルが貼られていると思うし、先生の中にも「慢性症状や自費治療をやるとはなんたることか」という意見をお持ちの方が出てくるのだと思います。
(あくまで個人的なイメージです)
僕自身も、慢性症状にウェイトを置くまでは上記に書いたような考えが少なからずありました。
自費移行する前は、
- 慢性なんかやっていいのかな
- 変な患者さん来るんじゃないかな
- 解決できなかったらどうしよう
- 今までの患者さんが来なくなったらどうしよう
- 誰かになにか嫌なことを言われないだろうか
- 金目当てと思われたら嫌だな
なんて、悩んでも解決のできないことばかり気にしていました。
特に「慢性なんかやっていいのかな」という問題は「接骨院なのに外傷もやらずに何をやっているんだ!」と誰かに言われそうな気がして、今思えば初めの一歩を踏み出せない足かせになっていたようにも感じます。
誰にも何も突っ込まれないし、むしろ感謝される
接骨院を自費移行しようと思ったとき、なにか自分の貢献できる部分でテーマを決めることは大切です。
決めなくてもいいけど決めたほうがやりやすいとは思います。
僕はテーマを慢性腰痛と決めたので、慢性腰痛の人は保険が効かないから自費、外傷の人は保険使用可、とキッパリ割り切って患者さんに説明しています。
当初は「接骨院は急性外傷を扱うところなのに慢性腰痛やってますなんて言っていいのかなぁ」という不安もありましたが、
よく考えてみれば同業や行政から「あなたのやっていることは間違っている」なんて言われるわけがないし、自費で施術を行う限り患者さんが納得してくれさえすれば施術のやり方は自分で考えて決めれば良かったのです。
結果、患者さんには感謝される機会は増えたし自費移行も加速したし、「悩んでないでもっと早く取り掛かればよかったな」とさえ思います。
整体の先生を見習おう
慢性症状は接骨院では保険が効きません。でも施術できないわけではありません。保険が効かないだけです。
やっちゃダメなんていうのはできない人のひがみか自分でブロックをかけてるだけです。別に患者さんが納得してくれればそれでいいんです。
「そんなの整体と一緒じゃん?」という先生がたまにいますが、全然いいじゃないですか。僕の知る限り整体の先生で優秀な方はたくさんいますし、ビジネスが上手な方も多いです。
患者さんに価値を届けるという意味では接骨院よりも整体の先生のほうがはるかに優秀だと思います。
勝ち負けとかジャンルがどうかじゃなく、患者さんに喜ばれるかどうかが一番大事だと思えばやれることは無限にあります。僕もまだ途中です。
先生もどうですか?そろそろ自費移行してみませんか?
コメントを残す