開業されている接骨院の大先輩のお子さんがなぜか僕のところに相談に来ました。
「医療系で働きたいです。ゆくゆくは父の接骨院を引き継ごうかと考えていますが悩んでいます。」
そう話す彼に僕はこう伝えました。
「うん、勝手にしてくれ。」
悩める若者
僕の大先輩にあたる先生のお子さんが相談に来ました。
医療系の仕事はしたい、でも父ちゃんの接骨院を継げるかどうかで悩み中、ということらしいです。
詳しく聞いていると、どうやら医療系で食べて行けるかどうか、継いで未来があるかどうか、儲かるかどうか、これらのことで悩んでいるようでした。
うんうん、わかるわかる。気持ちはわかるけど未来はわからん。だから勝手にせえ(笑)
接骨院は医療関係じゃないよ
この若者、接骨院がなんたるかがそもそもわかっていないようでした。
接骨院を開業することのできる資格は柔道整復師です。
柔道整復師がやっていることは医療行為ではなく、医業類似行為です。
医業類似行為というのはなんちゃって医療系、もしくは医療みたいな系。
とにかく接骨院やるなら医療のフィールドじゃないよってこと。
お医者さんとか理学療法師さんとかあっち系じゃなく、整体師さん寄りなのです。
要は民間療法ですよってことですね。
そしたら若者、「え、そうなんですか。」
そうなのよ、体のこと扱うから医療系と思っちゃうよね。先生とか呼ばれちゃうと特に医療っぽいけどそうじゃない。
まあでもね、そのほうがやりやすいからいいと思うんです。別に医療じゃなくても人の役に立ててればいいわけで。「医療」というのは単なる言葉ですから。
接骨院に未来はない
それと将来の話。
接骨院や整骨院は医業類似行為をする資格であって、国家資格といっても分類上は整体などの民間療法にみなされます。
国家資格だけど誰も守ってくれません。医師のような強い団体の後押しもありません。
おそらく一定の需要はあるものの衰退していく産業だと思います。接骨院なんてどこにでもあるのでどう考えても供給過多です。
接骨院などのスモールビジネスは、個人が生き残る程度の収入は得られるのでやり様だと思いますが、業界としては未来がないと思います。
お医者さんはマーケティングが上手です。そりゃみんな病院行くよ、洗脳うますぎ。かないません。
それでもやるなら自己責任の世界
それで諸々話し込んで、結果「好きなようにやればいい」とアドバイスしました。
僕がこの業界で好きなようにやっていて、彼はそれを見て相談にきた。
だからアドバイスできることはそれだけです。
もっと将来有望で可能性と成長性に満ちている業界はあります。なにもこんな古臭い業界に飛び込まなくてもいい。だけどやってみたいならやればいい。
そのかわり自己責任で。僕のやり方で良ければ教えるよ。
怠惰を求めて勤勉に行きつくって感じかな。がんばれ、若者。
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