治療院は病院と比べると患者さんとの関係が密になりがちです。
でも施術者は患者さんのことを深く考えすぎないないほうが良いです。
患者さんは患者さん、自分は自分。
患者さんとの関係で悩むことってよくあります。
「あの人は気難しいからなぁ」
「あの人は繊細だから言い方気を付けないと」
「今日機嫌悪かったらいやだなぁ」
なんて思いながら仕事している先生もいると思います。
結論から言うと、僕は「患者さんの気持ちなんか関係ねえ」とこう思っておりますです、はい。
薄情だ!無責任だ!お前はこういう仕事をする資格はない!やめちまえ!
はい、おっしゃる通りかもしれません。でもね、考え抜いた結果「やっぱり関係ねえ」と思うのです。
なぜそんなふうに考えるかと言うと患者さんの気持ちは患者さんのもので、僕にはどうすることもできないんですね。
僕にコントロールできないものをどうにかしようと頑張っても無駄。だったら提供できることを精いっぱい提供して、それ以上考えるのはやめよう、そこから先どう思うかは患者さん自身の問題だと考えるようにしたのです。
患者さんの気持ちや気分は患者さんのものであり、どう思うかなどの気持ちの処理は患者さんの仕事。
僕の仕事は患者さんへの価値の提供。それで十分。
「課題の分離」はめっちゃ役に立つ
患者さんがどう思っているか、他人がどう思っているかなんて自分の頭で考えてもわかるはずがないのだから、いくら考えたって無駄なんです。
だからって勝手気ままな振る舞いをしていいというわけではありません。
もちろん患者さんのことを普段から気にかけていますし、ものの言い方や伝え方、他人との接し方は失礼のないように気を付ける必要があります。
でも相手のことを想って必要なことを伝えたり、自分が他人に与えることができる価値を提供したらそれ以上は相手の仕事。
自分が相手にとって最大限できることをしてあげたらそれでよし。
アドラー心理学ではこれを「課題の分離」と呼んでいます。
「僕が患者さんにしてあげる施術やアドバイス」などによって、「患者さんがどう思うか」は一連のものではなく、別。というわけです。
治療院の先生は優しい人が多いですから、患者さんの機嫌を気にされることもあるかと思います。でもそんなことを気にし過ぎると身が持ちません。
「人間は自分のことしか考えていない」とよく言われますが、実際その通りだと思います。
人の心配なんて深くする必要はありません。
ある程度気にかけておく、これぐらいで十分です。
患者さんだからってことさら配慮する必要はありません。ある程度でいいです。
患者さんと治療院といえど結局は人間関係です。
人間関係は難しいとよくいいますが、頭の中をシンプルにすると結構スッキリしますよ。
もし患者さんとの関係で悩んでいたら課題の分離してみて下さいね!
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