患者さんは整骨院に「治して欲しい」「早く良くなりたい」と思って来院されます。
期待に応えようと頑張ることは当然ですが、いつも同じように良い成果が出るわけではありません。
患者さんと信頼関係を作っておくとストレスなく運営ができますので、治らなかったらすごく気にしちゃう先生は最後まで読んでみてくださいね。
全部治すゴッドハンドはいない
患者さんはほとんどの場合、自分の体調を改善させようと整骨院や整体院に通います。
中には「よくわからずに紹介されたから来た」ような、あまり期待をせずに来る患者さんもいますが、多くの場合悩みを解決したくて利用されるはずです。
「期待して通ったのに効果がなかった」などという結果にならないように、我々は日々患者さんと向き合わなければならないわけですが、全てのケースでうまくいくなんていうゴッドハンドはそうそういません。
先生の中には「治らなかったらどうしよう」「あの患者さんがくると辛くなる」とお考えの方もいるかもしれません。
ウソつくぐらいなら先に「ごめん」と言っちゃう
自信満々の先生は「大丈夫ですよ!」「絶対良くなりますよ!」と力強く励まし続けるという作戦をとるかもしれませんが、僕は全くの逆です。
「治らなかったらごめんね」
って先に言っちゃいます。
「なんだそれ!」と思われるかもしれませんが、ちょっと難しいかもしれないな、という患者さんには必ず言うようにしています。
理由はウソをつきたくないから。
「絶対良くなります!治ります!」と言って、良くならなかったらウソになります。
ウソがばれると患者さんはガッカリするだろうし、人によっては周囲の人に悪い評判を言うかもしれません。
でも「治らない可能性」を伝えておけば失敗してもウソにはなりません。
「そんなの患者さんがガッカリして通ってくれなくなっちゃうじゃない」と思われますか?
ところが先に「治らなかったらごめんね」と伝えたほとんどの患者さんは
「いえいえ、やっていただけるなら結果は、、、」と嫌な顔をされません。
しかも「これくらいは最低でも頑張ってやってみましょう」と伝えた一定期間は通って下さいます。
問診の時間を増やして信頼を得る
自費移行をスタートする前は問診に時間を割いていなかったので、「治ったら、治らなかったら」という今後の話もできなかったのですが、自費治療を増やすようになって施術よりも問診に時間を使うようになりました。
それにより患者さんとお話する時間が増えたので結果が出るか出ないかの話までできるようになりました。
問診時間を大幅に増やすと患者さんが語ることが増えます。
患者さんの情報がたくさん得られます。
それと同時に信頼も得られます。
おそらく患者さんは
「この先生に一度任せてみよう」という気分になっていると思います。
自分の話を聞いてくれた人=自分のことをわかってくれている人
なので、信頼関係が生まれます。
信頼関係を作ることができれば「もし治らなかったらごめんね」と言っても「じゃあやめます」とはなりません。
もちろんこちらとしては精いっぱいできることをやらせてもらうことを伝えておけば、結果はどうあれ先生は自分のために頑張ってくれるようだ、ということは伝わります。
すると、最初から結果がわからないことをはっきり伝えても、患者さんから「ありがとう」が出てきます。
信頼関係の構築が最重要
ですから問診がめっちゃ大事です。
問診が全てと言ってもいいかもしれません。
一番最初に信頼関係を作ること、最重要任務です。
これができなければ何も始まりません。
初診の問診で患者さんがなにもかも安心して自分のことを話してくれて、かつ、結果が出るか予想が難しい場合、「治らなかったらごめんね」と言えるようになると、先生のストレスなく施術できるようになるかもしれません。
もし初回で患者さんとの信頼関係ができた!と確信したら試してみるといいかもしれません。
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