患者さん(男性)が奥様から「もうそろそろ接骨院いいんじゃない?」と言われたそうです。
こんなときは本人に通院のメリットをしっかり説明しましょう。
夫の腰痛が治ったのを見た妻が思うこと
ギックリ腰で来てくれた患者さん、話を聞いてみると
「20年以上腰痛で悩んでいます」とのこと。
根本的に治したいとのことでギックリの痛みが取れてからもメンテナンスとして継続通院してくれていました。
三か月ほどたったある日、患者さんから
「先生、大蔵省に目をつけられました。通院を続けられるかわかりません。」
と相談がありました。
最初に通院しだしたころは、歩くのも不自由で、体を傾けて歩いていたのが、最近は痛みが全くなくて快適に過ごしていらっしゃいます。
その様子を見た奥様が、
「もうそろそろ接骨院いいんじゃない?元気そうだし体なんともないんでしょ?」
とおっしゃったそうです。
メンテナンスは金の無駄?
そのことを相談されたのですが、こちらとしてはメンテナンスを続けてくださることで日々快適に過ごしていただくことで役に立てていると思っていますし、患者さん本人もメンテナンスの必要性を実感してくれています。
そこに思わぬ刺客。奥様。
メンテナンスの必要性をご存じない奥様。
要は「なんともないのに通うのは金の無駄じゃない?」ということ。
僕は患者さん本人に身体やメンテナンスの説明できても、ご家族にはできません。
仮に通院の意義を説明できたとしても、家庭の予算の口出しなんてもっとできません。
せっかく成果が出ているので続けてはほしいですが家庭に上がり込んで説明もできません。
ですのでこの件についてはご夫婦で話し合ってもらうしかないのですが、ご本人の意思確認というか、どうしたいかを患者さんと再度お話して、それで奥様と話し合って決めてもらうことにしました。
メンテナンスのメリットを伝えておく
この数か月、腰が治っていく過程で、健康とはなんぞやという話をしたり意見交換したりしていたので患者さん本人は健康を維持する必要性を知っています。
知っているし「続けたい」という願望もあります。
こんな時、こちら側ができることは続けることのメリットをお話しすることと、本人の意志を尊重することしかありません。
健康観は人それぞれなので押し付けたりはしませんが、僕には僕なりの施術する側の健康観があるのでことあるごとに患者さんに伝えています。
なので他の人に、たとえ家族であっても健康観に口出しされるのはあまりいい気はしません。
患者さん本人にはコンセプトは伝わっているけど、さすがにご家族までは届いていません。治療院の施術方針については過去記事で。
自動車で説明すれば誰にでもわかる話
自動車に乗るにしても、修理が済んでもメンテナンスとして日々のお手入れを欠かさないほうが状態が良いと機械ではわかっているのに、人の体となるとそうはいかないのでしょうか。
我々の仕事はボランティアではないですし、今現在良いからといってやるべきことを省いて安くすることもできません。
「調子がいいからなおさら続ける」ことに価値を見出してくれる人が少しでも増えたらいいなと思いました。
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