患者さんはこちらの言うことを聞いていません。
めちゃくちゃしつこいくらい伝えるくらいがちょうどいいかもしれません。
患者さんはこちらの話を聞いていない
電話で問い合わせがありました。
「先生、テーピングってもう外していいですか?」
一瞬、
「なんのことだっけ?」
と思ったのですが、この方は二週間ぐらい前に僕がテーピングを貼った患者さんです。
二週間前のことだから忘れていました。
カルテのない状態で二週間前のことを聞かれたので思い出すのに時間がかかりました。
名前を聞いて、症状を思い出して、やっとテーピングのことを思い出したのです。
この方にはテーピングを貼って
「2~3日で取ってくださいね」
と散々説明(皮膚がカブレるからとかテープの強度が落ちるからとか)したのですがこの有様です。
「はい、はい、」とか言って実際は聞いてないんです。
厳密には、聞いているけど、すぐに忘れてしまうのです。
患者さんは興味のないことは忘れます
「も~、あんなに言ったのに」
とも思いますが、そんなもんです。こればかりはどうしようもありません。
患者さんは自分の都合のいいことにしか興味がありません。
だから忘れてしまいます。
どんなに強く言っても、本人がそれほど気に留めていないことであれば忘れてしまいます。
こちらとしてはそれを見越してモノを伝えないといけません。
具体的には紙などに書いてお渡ししたり、メールアドレスやLINEでテキスト(文字)に残しておけるものがあれば、言葉で伝えるよりは覚えておいてもらえる可能性は高まります。
今回はテーピングの件での問い合わせだったので、カブレていなかったりその後異常が出ていなければ特に問題ないですが、通院の仕方などの経営に関わることであれば患者さんに忘れずに伝えて覚えておいてもらうことは大切です。
忘れられないためにやるべきことをやろう
患者さんにものを伝えるときに実践していることをシェアしておきますので、「患者さんに伝わってないな~」とお悩みの先生は実践してみてくださいね!
- 初回で一番伝えたいことを伝える
- 伝えることの数を絞る
- 何回も言う
- テキストで残す
- ストーリーを付けて話す
❶初回は「はじめまして」ということもあり、最もインパクトを残せる場面です。今後の通院や利用の仕方について話すと結構頭に残ります。
❷たくさん伝えると覚えることができません。重要なことに的を絞って優先順位を決めて伝えましょう。
❸結局何回も言うのが効果的かもしれません。しつこく言われると鬱陶しいですが頭に残ります。大事なことはウザがられないように上手に何度も言いましょう。
❹テキストで残れば忘れにくいです。メモです。紙でもデータでも一緒ですが僕はLINEで患者さんに送ってます。
❺上級者の方は物語りしながら話してみましょう。人間の脳はストーリーが残りやすいようです。伝えたいことの理由やエピソードなども併せてお話することで記憶に残りやすくなります。
「も~、言ったのに!」という出来事が多いとストレスになります。
伝え方や話し方を少し変えるだけで治療院の経営はストレスを減らすことができるので、売上も大事ですが細かいことから取り組んでみるとも大事ですよ。
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