交通事故、来てほしいですよね。儲かりますもんね。
でも僕は交通事故の患者さんはできるだけ断るようにしています。
だってめんどくさいんだもん。
交通事故を断るようになったキッカケ
僕にも交通事故の患者さんがありがたいと思って集客していた時期があります。
なんたって単価が違いますし、ある程度の期間は通院してくれますから経営的にはありがたいです。
ある事故患さんが来院されて1回目の施術をしたあと、保険会社から電話がありました。
内容は以下の通り。
「◯◯さんが先生のところに行きましたよね?
自賠責保険ではなく健康保険で対応してください。
自由診療でも保険診療でもどうせ同じ治療をなさるんですよね?
それから、たいしたことないと思うので2か月以内に治療を終了してくださいね。」
ほほう、言うやないかい。
確認したんかい。保険でやることと自費でやることの違いを。
しかも2か月で終われと。
(もちろん突っかかってはいないですよ。返事はせずに「そうですか」とだけ言っておきました。)
患者さんには平謝りしました
よし!決めた!やめる!
と思って事故患さんが2回目に来てくれたときに電話で保険担当者の話したことを伝えて、当院では対応できないことをお伝えしました。
もちろん患者さんは悪くはありません。施術的には対応できる症状だったので本当に申し訳ないと思います。
でも人に口を出されてまでやりたくない。
悪いのは全面的に僕です。僕がやらないと決めたから僕が悪いです。
だから申し訳ないと何度も頭を下げました。
患者さんには本当に申し訳ないですが、その後の施術するつもりだった日常生活上のアドバイスと管理方法をできうる限り時間を割いてお話して、他の接骨院や病院で治療してもらうように頼みました。
それで2回目で終了しました。
(もともと利用してくれたことがある患者さんで僕の性格も理解してくれていたのでわかってもらえました(^-^;)
数日後、担当者さんからまた電話があり、
「先生~、〇〇さんの件ですが自賠責保険でやってもらって構いませんのでお願いできませんかね?」
ですって。なんか言われたんでしょうね患者さんに。
僕の答えは
もちろんNO!
です。
「お金」よりも「ストレス減」
それからというもの電話で患者さんから「交通事故で」と問い合わせがあったら「すみません、うちは交通事故には対応しておりません」と伝えるようになりました。
儲かるのは嬉しいですが、普通の患者さんでは発生しない書類や担当者からの連絡は邪魔くさいです。
邪魔くさいことは一切やめて、普通に利用してくれる患者さんに力を注ぐ。
お金よりもストレスの軽減を取ったのです。
「被害者を見捨てるのか!」と言われるかもしれませんが、接骨院に来るような事故患さんはほとんどが軽症なので他の接骨院でも対応できるはずです。
見捨てるか見捨てないかよりも、患者さんが良くなるかどうかが一番の問題なのですから、他の人でも治してくれるならいいじゃないの、というのが僕の考え方です。
いまだに聞かれる「なんで事故やらないの」
同業の友だちや先輩から「もったいねえな~、やればいいのに」とよく言われます。
彼らから話を聞いていると
- 担当者から毎月電話で患者の状況を聞かれる
- 電話どころか担当者が直接来て説明を求められる
- 部位数を少しでも削れとプレッシャーをかけられる
- 期間を短くしろと言われる
- 〇〇保険は特に厳しい
と交通事故の保険施術について良い話はなかなか出てきません。
伝わってくる話の中には、保険会社の調査員に毎日見張られているとか保険会社の事務所に呼び出されたとか「そんなことまでやってんの?」みたいな話を聞くこともあります。
これだけいい話がないのによく「やったほうがいいよ」なんて人にすすめれるな、と思いますが単価が高いので勧めたくなる気持ちもわかります。
最初からないものとして
保険会社もお金のことだから必死なのはわかります。
でもそんなに嫌がられているのにお付き合いするほうもするほうだと思います。
もしかしたら嫌がらせのようにプレッシャーを与えて、少しでもお金のかからないように済ませようという魂胆なのかもしれません。
だとしたら僕はまんまとその手に乗ったわけです。
でもいいです。交通事故のない接骨院経営はめっちゃ楽です。
交通事故は単価が高いのでボーナス的な感じがしますが、最初からなかったものと考えると余計なことを考えなくてもよくなります。
それに事故患の集客はしなくていいし保険会社との面倒なやりとりからも解放されました。
事故患が集客できないことを気に病んでいる先生もいますが、接骨院は交通事故がなくてもちゃんと経営できますし、むしろスッキリして本来やりたいことに集中できます。
もし交通事故の施術で悩んでいたらなにかの参考になれば幸いです。
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